「2021年6月から Google フォトが有料になりました！」というとちょっと語弊があります。
もともと Gmail には保存できる容量に制限があり、いつ頃からか、Gmail、Google ドライブ、Google フォトの３つのサービスでクラウドストレージを共有するようになりました。2023年現在、無料の Gmail アカウントのクラウドストレージ容量は 15GB です。
さて、以前は Google フォトには、「サイズの小さい写真はストレージを消費せず、無制限に保存できる」というありがたい特例措置がありました。サイズが小さいというのは、解像度にして 1080p 以下、ピクセル数にして 16MP 以下で、Google によると「最大で約 61.0 cm x 40.6 cm まで高画質で印刷できます。」というまあまあな高画質です。iPhone, Android の Google フォトアプリにはこのサイズに自動的に圧縮してクラウドにバックアップするという設定があり、それを使うと事実上スマホで撮った写真を無限にクラウドに保存することができました。
そのサイズ小さめの画像なら無限に保存できるという特例が 2021年6月以降なくなりました。どんなに小さな画像でも Google フォトにバックアップし続けるといつかは 15GB の保存容量を使い切り、有料の Google One サービスで追加のストレージを購入しなければならなくなる、ということです。なお、2021年6月以前に保存されたストレージを消費していない写真は引き続き容量を消費せず保持し続けることができます。逆にいうと、それらの写真は容量を消費していないので、いくらクラウドから削除してもクラウドストレージの空き容量は増えないので注意が必要です。
ちなみに最近のスマホで高画質の写真を撮ると1000 万画素前後、ファイルサイズにして10MBぐらいかな、と思います。その場合、15GBのストレージに保存できる数は 1,500 枚。案外少ないですね。画質を落としてバックアップする設定にすればその５倍ぐらいでしょうか。動画をバックアップしたら写真とは比べ物にならないぐらい容量を消費するので注意が必要です。
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